« 2004年12月 | トップページ | 2005年2月 »

2005/01/27

砂漠の墓

NHKスペシャル「新シルクロード」、第一集「楼蘭(4000年の眠り)」に登場する太古の墓「小河墓遺跡」の景観は、白い化石のような枯れた胡楊の木の残骸が砂の上に散乱し、朽ち果てた墓標の乱立するなんとも壮絶なものでした。長年の風雨にさらされて何千年もの時を、人の入り込まないタクラマカン砂漠の奥でひっそりと朽ちていく姿が美しく、まるで私が夢に見る景色のようで心ひかれるものがありました。
この下に眠る数百体のミイラを発掘調査するということで、散乱している胡楊の木を片付け始めるのを見て、朽ち行く美が壊されていくような気がして、なんとも複雑な気持ちになりました。
今年に入り、エジプトのツタンカーメン王のミイラも死因を調べるために棺から取り出されてCTスキャンにかけられたりしているようですが、現代科学による調査によって初めてわかってくる事実が、考古学やその他の学術研究に必要なことでもあるのだろうし、更なるロマンをかきたてるということもあるでしょう。ただ、個人的には自然のままにそっとしておきたいという気持ちにかられたことは否めません。
しかし、かく言う私ももちろんツタンカーメン王の死因は何だったのか、小河墓地で発掘された美少女のミイラがいったいどのような人種だったのか、などという興味は尽きないのです。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2005/01/24

新シルクロードのテーマ

mohini2005年1月より放送が開始されたNHKスペシャル「新シルクロード」。25年振りの新シリーズということで元旦から楽しみに見ていました。
「ヨーヨー・マとザ・シルクロードアンサンブル」の奏でるテーマ曲「モヒーニー」(魅惑)。
インド国立博物館にあるモヒーニー像はインドの"ヴィシュヌ神が魅惑的な美女に化身した姿"のことで、愛の催眠的な美しさを讃えているということですが、インドの伝統音楽に根差しながらインド外の楽器をも使用し、ヨーヨー・マのチェロが加わってなんともいえない味わい深い音楽になっています。シルクロードのテーマと言えば今までは「喜多郎」の音楽を思い浮かべましたが新シリーズが始まった今、このチェロが奏でる深みのある音楽に心奪われています。

写真はインドのChennakeshava Templeにあるモヒーニー像です。胸から腰にかけてのしなやかな線が魅惑的です。

| | コメント (2) | トラックバック (3)

« 2004年12月 | トップページ | 2005年2月 »