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2005/04/28

現在進行中-Now Painting-

     isihana
     この完成画像を見る(2005/9/3)

これは「石の花」(仮題)という最近描き始めた絵です。モチーフには砕いたレンガと砂を使っています。まだ下絵の段階ですが、なんとなく考えている次の個展のテーマである「彫刻と石シリーズ」作品の中の一枚となる予定です。これからテンペラと油彩でマチエールと色をつけてゆきます。
最初から色のイメージが頭の中に浮かんでいる絵の場合と違うのは、白黒で描きあげたデッサンの段階とか、淡色で塗った下塗りの段階で、そのモノトーンの色彩が気に入ったりして、時々ここで終わらせてしまおうかと思ったりすることがあります。

モノトーンの習作の中でなんと言っても好きなのは、
レオナルド・ダ・ヴィンチの「手の習作」です。<下の画像>

vinteこれは個人的に“手足が好き”という好みにもよりますが、色がつけられて完成された作品とはまた違った魅力が感じられるからです。
しっかり描いたものより、この途中で終わったような微妙な濃淡の絵の方が好きだったりします。

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2005/04/19

ホータンの玉石

新シルクロード第4集「タクラマカン」の中で映し出された「西域のモナリザ」と呼ばれる壁画は、2002年にタクラマカン砂漠の中にある幻の遺跡「ダンダンウイリク」から発掘されたものでした。確かにその如来の表情は、切れ長の目に微笑を浮かべた口元などがとても魅力的です。「尉遅派」と呼ばれるホータン王族の絵師達の「鉄線描」という卓越した仏画技法は長安で一斉風靡し、やがて日本にも影響を与え日本仏画の源流となったそうです。
しかし、今回それよりも強く印象に残ったのは「ホータンの玉」を売り買いする人々の姿です。
人間はなぜ石が好きなのか、という問いはこの際あとに置いておきますが、私もなぜか石が好きなので、ホータンの美しい玉石には、その辺のダイヤモンドよりもずっと惹かれるものがあります。そんな美しい玉が崑崙山脈から流れ出るユルンカシュ河の河原ではごろごろと転がっているなんて素晴らしいと思っていました。
ところが、聞けば今のホータン玉の値段は小さい石でも数百万、数千万、大きいものに至っては数億円という単位だといいます。極言すれば「たかだか河原で拾った石」にこの値段というのはいくらなんでも異常というよりほかありません。
25年前の「シルクロード」で映っていたホータン玉に群がる人々を見ながら、そこはかとなく感じていた違和感が今回の放送で明らかになった感じがしました。金銭至上主義の波が美しい玉石を銭に変えてゆきます。もはやそこには「美」はなく、人間の醜い欲望の対象があるだけでしょう。せめてもの救いは、石は「象牙」のように生あるものではなかったという点でしょうか・・。
それにしても玉石の混じるこの河原の石たちは、どれも皆磨耗して丸くなった大小様々ないい感じの石ばかりで、この「ただの石」を見るだけでもそれぞれ表情があって私には面白く感じられました。絵のモチーフにしようと広瀬川の河原で石を探し歩いた記憶がよみがえりましたが、こちらは皆砂利を大きくしたような固くて灰色の玄武岩ばかりで全然心ときめかなかったので、玉がなくてもこんな石たちが転がる河原があったなら、モチーフ探しに是非行ってみたいものです。

参考blog記事:「新シルクロード」雑感
実際にホータンに旅している方の実感のこもる記事です。

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