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2006/04/30

ヒエログリフ

古代エジプトというとピラミッドやスフィンクスと並んで、興味をそそるのは古代文字です。
文字の世界も調べ出すと面白くて、意外な所で不思議な文字に出会ったりします。
インドの梵字は赤江曝の本の中で不可思議なミステリーを放っていましたし、中国の古代文字はザオ・ウーキーの絵の中で踊っていました。ピラミッドやエジプトの遺跡には、ヒエログリフがびっしりと壁や柱を飾っていたりするのを見るにつけ、また私の思考がどこかへ飛んでいきます。
本や絵や音楽や遺跡や古代文字など、ありとあらゆるものがいろいろな刺激を与えてくれ、精神的な糧となってくれるのでしょうね。

ところで本を読むときに、作家の国や信仰するもの、また時代背景を知ることは、その本の内容の理解力をさらに強める基本となるところですが、本の中に出てくる作家の頭の中にある哲学的なものなどは、本の中のところどころに散りばめられた断片的な言葉から推し量るしかありません。
中学の頃ヘッセを夢中で読み漁った時期があったのですが、小説「デミアン」の中で「アブラクサス」なる言葉に悩み、いろいろ調べたことがありました。今のようにインターネットが普及していなかった時代だったので、思うように調べられず、結局わからずじまいでずっと忘れずにひきずっていた覚えがあります。
今ではインターネットで検索するとなんでも調べることができるので、でかい百科事典などなくても便利な世の中になったものだと思います。

さて、エジプト神話や古代神達、またヒエログリフなどについてもっと知る事ができればさらに面白い発見があるかもしれない、と思い、いろいろその手の本を買ってみたら・・・。
エジプトに関する神話や文字や旅行に関する話が傑作なイラストつきでわかりやすく解説されている本、発見!!

   Kodai_e

 古代エジプトうんちく図鑑
 芝崎みゆき 著


これ、最高!
読んでる最中に何度吹き出したことか・・。


エジプトという風土や物の考え方やこの国が持つ特質みたいなものまで、作者の体験を通して手に取るようにわかります。作者本人直筆のイラストが傑作です。


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2006/04/14

スフィンクス

エジプト、ギザのスフィンクスが10年振りに修復作業とか。(先月のニュース)
スフィンクスというと一番先に思い浮かぶのは、ギュスターブ・モローの絵です。少年のときに買い与えられたという神話の本の中の世界を想像し、頭の中に浮かぶ世界を見事に表現するその描写力には目を見張ります。印象派やロマン主義全盛の折、ひとりそのブームから離れて独自の世界を展開した孤高の画家モロー。私の大好きな画家のひとりです。
また、もうひとり好きな画家の中にレオノール・フィニという人がいます。この画家もスフィンクスを描いています。彼女の絵の中の人の顔は皆本人に似ているような気がするのですが、フィニのスフィンクスは神話の世界というよりは彼女の心の中の住人という感じがします。

心の中の住人といえば、とても印象深く残っているものに山岸凉子の「スピンクス」という漫画があります。心の中に闇を抱え、生きようとする意志さえ閉ざしてしまった少年。治療を試みながら見守る精神科医。少年の見る幻覚がスピンクスとなって表れる様子がいやにリアルに描かれていて、まるで自分が出口の無い白い世界に入り込んでしまったような錯覚さえしてくるようです。スピンクスは少年にとっての「母」のイメージなのです。
山岸凉子の描く漫画の持つ、一種独特の雰囲気のある世界が大好きなのですが、彼女の作品は「スピンクス」をはじめとして、「イシス」「ハトシェプスト」「ツタンカーメン」などエジプトを連想する題材も多いということに今気づきました。

前にちょっと書きましたが、「ゴッド・ディーバ」という映画の場面で空中に浮くピラミッドがあって、中にはエジプトの古代神であるホルス・アヌビス・バステトがおり話はそこから展開していくのですが、よく本や絵や写真で目にするエジプトの古代神達やヒエログリフに想いを馳せていました。
私の愛読書の一冊であるミヒャエル・エンデの「鏡の中の鏡」はホル(ホルスの意味だとか)から始まり、ホルへの呼びかけで終わっていたな、とか 前に見たスティーブン・キングの「キングダム・ホスピタル」にはアンチュビス(アヌビス)というアリクイ(?)のような動物が出てきたな、というようなことまで思い出して、だんだん考えがいろいろな方面へ飛んでいくのが私の悪いクセのようです。


      Sphin

      「目覚め」
      新しい下地のための制作 F3号(未完成)
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