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2006/06/23

銅版画制作ノート17

さて、トレーシングペーパーに描いたスフィンクスの下書きを写してエッチングを始めます。
まず、顔が問題だと思ったので、たとえばヒゲが生えちゃったり鼻が真っ黒になっちゃったりすると取り返しがつかないので、取りあえず背景はあとから考えることにして1回目の腐蝕、試し刷りをしてみました。
いつもより臆病になっていて、腐蝕時間が少なめです。真っ黒になって修正に時間をかけるよりは、薄くて何回も追加彫りをする方がマシな気がします。
その結果・・・
Sphin4
う~ん・・・。なんだか酔っ払いのスフィンクスになってしまいました。
顔もちょっと気に入りません。
これ、修正ってできるのかなあ・・・。顔はちょっとでもやりすぎるとくずれてしまいますよね。怖くて思い切ったことができません。
まあ、練習ですからなんとか修正作業を頑張ってみたいと思います。

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2006/06/11

画家の映画

田中一村作品集 (大型本)
出版社: 日本放送出版協会
Isson田中一村の生涯を描いた映画「アダン」がそろそろ公開されてきているようですね。
こちらでの公開はまだ先ですが、是非見に行こうと思っている映画です。
主演は榎木孝明ということで、私の中の一村のイメージとはちょっと違う気がするのですが、自らも画家である彼が役を切望したということで期待が持てます。

画家の人生を描いた映画はいろいろとありますが、やはり一番は「アンドレイ・ルブリョフ」でしょうか。
タルコフスキーの映画は、見ている時は退屈だったり、わけが分からなかったりで全然面白くないのですが、あとで気がついてみると、映画の中のあらゆる場面や言葉などを繰り返し心の中で反芻していたりして、いつのまにか自分の中のどこかに住み着いてしまう所が不思議です。
          Andrei
          アンドレイ・ルブリョフ (DVD)
          監督:アンドレイ・タルコフスキー
          出演:アナトリー・ソロニーツィン


「真珠の耳飾りの少女」「裸のマハ」「フリーダ」「ポロック」「パスキア」「かまち」といったところは近年見て印象にのこっている映画です。
昔の作品では「炎の画家 ゴッホ」「ロートレック」などは、俳優の個性が強すぎる感がありました。
「写楽」「大いなる遺産」「迷宮のレンブラント」などは、安心して楽しく見られる感じの映画です。

「ミナ」という映画は、作品解説を見ると、「同じ日に生まれたミナとエテルの2人の少女が大人になるまでの友情を爽やかに描いた青春ラブストーリー」 となっていてジャンルはどうやらラブストーリーらしいのです。
もしかするとこれを、ひとりの女流画家の孤独に満ちた短い人生の記録、と捉えている人はあまりいないのかもしれません。
私的には、顔に傷がついてから彼女に対して周囲の態度が冷たくなったなどというエピソードよりは、画廊のオーナーに「売れるように、小さい絵を描け」と言われながら、自分の描きたい大きな絵を描いてしまう所や、食べていけなくなって仕方なく名画の模写なんかをして、なんとか生活していく様子などが胸にこたえてしまいました。
Mina

ミナ (ビデオ)
VHS (1995/08/25) 角川エンタテインメント
監督:マルティーヌ・デュゴウソン
出演: ロマーヌ・ボーランジェ
    エルザ・ジルベルスタン

映画の終わり近くで、ミナがエテルの電話を聞いた後に絶望感に陥り、震えるほどの孤独感の発作に襲われるシーンは深く心の奥に焼きついて忘れられません。

私は真の「画家」とは、たとえば田中一村のように、常に「孤独」「清貧」という言葉と切り離せないもののように感じるのです。なぜなら、そこから深い精神性が生まれると考えるからです。この原点には学生時代に読んだモーパッサンの「月と6ペンス」という本が影響しているのですが、本の話はまた長くなるのであとにします。

「アンドレイ・ルブリョフ」にも、「腹がいっぱいで絵が描けるか」というセリフがありました。「腹が空きすぎてても描けません」と弟子の言葉が続くのですが・・・。
あとで思い返すと、ここは物理的な空腹感だけのことを言っているのではないと思われてくる言葉だったりするのです。そんな感じでどんどん自分の中で自問自答が続いていくのがタルコフスキーの仕掛けるトリックなのでしょうか。


見たいと思いつつ機会を逃しているものもたくさんあります。
「ピロスマニ」「カラヴァッジオ」「モディリアーニ~真実の愛~」

いずれにしろ、画家に限らず何かに心を傾けて一途に生きている人を描いた映画というのは、心に響いてくるものが多いですね。

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2006/06/07

銅版画制作ノート16

今週は先生が・・(忘)版画関係の会議で不在のため、自分で好き勝手にやってみる機会を与えられました。
ふたりの助手の方にアドバイスを受けながら、まずエッチングで進めてみます。

ところで、ふたりの助手の方はどちらも素晴らしい版画作品を創る作家さんたちです。
作品的には正反対の個性の持主のようです。

        =個展案内はがきで紹介=

        Taeko_s
   「萌し」 エッチング、アクアチント 24.0×18.0cm
      TAEKO SATO EXHIBITION
           2006.1.28~2.5
繊細で幻想的な感じの作品が多いそうです。きちんと構図を決めて取り掛かるタイプだそうで、私はこちらに近いのかも。


        Remi_f
   「花の中で廻る」 エッチング、アクアチント 90×60.5cm
      REMI FURUBAYASHI EXHIBITION
           2006.4.3~4.15
あまり最初は考えず、創りながらどんどん変えていくタイプだそうです。こんなやり方にあこがれます。
この作品の原版を見せてもらったのですが、すごく大きい銅板で2時間腐蝕とかでボコボコの溝やら線やらで原版だけでも迫力がありました。
これを刷ることを想像するだけでクラクラしそうです。
元気なときじゃないと刷れないそうです。

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2006/06/04

銅版画制作ノート15

今回銅版画で「顔」に挑戦ということで、最近エジプトづいてる私なのでやっぱりスフィンクスにしてみました。
顔は、人形みたいで気に入っているアヴリル・ラヴィーンに似た感じ(?)で下書きを描いてみました。

   Sphi

でも、これ鉛筆なので、くっきりはっきりした版画ではこうはならないのです。
そこのギャップをどう乗り越えるのか・・が問題です。
きょうは下書きについての説明で、先生が「ボールペンで描いてきてください。塗りつぶしたい所は、墨などで薄く塗ってきてください」と、おっしゃる。
なるほど!考えてみれば当たり前の事になぜ気づかない?という感じですな。
鉛筆で書くから版画にしたときのギャップに悩むんですよね。


ボールペンで描いてみたら・・・・
   Sphib
   老けた・・・・・

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2006/06/02

薔薇の季節

今年も薔薇がきれいに咲いてくれました。

Bara2006

雑草も伸びてきたので、1時間くらい雑草取りをしてその後ニードルを持ったら、手が震えて細かい作業ができないことがわかりました。
草取りって意外に力がいるんですね。

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