銅版画制作ノート#ROSE
銅版画の制作ノート、今回は初めてのメゾチントに挑戦してみました。
メゾチントとは銅板を腐蝕せずに、彫って調子を整えていく方法です。
今までの「エッチング」は銅板に腐蝕止めをしてからニードルなどで傷をつけ、硝酸などに入れて傷ついた所を腐蝕させて溝を作り、そこにインクをつめてプリントするやりかたでした。つまり、溝ができた所が黒くなります。
腐蝕せずに彫るやりかたで最も簡単な方法は「ドライポイント」と言って、直接銅板にニードルなどで傷をつけます。これも傷ついた溝にインクがつまって、刷ると黒くなります。
「メゾチント」は逆です。
はじめに銅板に縦横斜めにびっしりと傷をつけ、インクをつめてプリントすると真っ黒になるようにします。これを目立てなどと言います。
それからバニッシャーなどという専用の道具などで傷を削ぎとっていき、白くする面を起こしていくのです。
目立てするのが大変なので、銅板が大きいと並大抵の苦労ではありません。目立てしてる途中で挫折する人もいるとか聞きます。
しかし、その苦労を乗り越えると、刷ってできた黒は「マニエールノワール」という、ビロードのような深い黒となって作品を引き立てるのですよ。本当に美しい黒なのです。
私も挫折する可能性大なので、小さい銅板(大体6×5センチくらい)でやってみます。
下絵エンピツ書き(薔薇のデッサンです)

これを彫ってみたいと思います。
彫ってしまえばあとはプリントを失敗しないようにすればいいので、いろいろなテクニックは不要です。
あぁ、でも私はプリントが一番苦手なのでした・・。
4枚刷って一番マシだったのがコレ↓(薔薇です)

ROSEδ
しかし、今回何よりもきれいだと思ったのは何を隠そう「銅版」の方だったのです!

ROSEδ銅版(原版)
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コメント
メゾ一作目は薔薇ですか。
私は菊でした。
その一作目の菊(題名は「ノクターン」としましたが、
暗い画面からの連想で、
私の想像力の貧困がわかります。)が、最後のメゾでもありました。
確かに目立てがハードルで、大作が難しいからか
どちらかと言えば好みなのに止めてしまいました。
しかし、メゾチントの版面は本当に綺麗ですよね。
投稿: 長谷川 | 2008/09/07 23:48
菊もいいですね!花びらを真っ白にしてメリハリをつけると素適ですね。
最初で最後とは貴重なメゾチントですね~。
目立てで嫌になってしまうので、最初から目立てされている銅板を使うのもいいな、と思っています。
投稿: aboyan | 2008/09/10 00:11